式内社・社格
神社の格式・歴史の読み方。延喜式・一宮・別表神社など、案内板でよく見る言葉を整理します。
主な社格
式内社
しきないしゃ延長5年(927年)に編纂された『延喜式』神名帳に記載された全国 2,861社・3,132座の神社。平安時代までに朝廷から公に認められていたことを意味し、格式の高い証とされる。
一宮
いちのみや令制国(旧国)ごとに最も社格の高い神社。出雲国の出雲大社、武蔵国の氷川神社、越前国の気比神宮など。現在も「国内で最も崇敬を集めた神社」の目安となる。
官幣社・国幣社
かんぺいしゃ・こくへいしゃ明治時代に定められた近代社格制度における国家が奉幣する神社。官幣大社・官幣中社・官幣小社、国幣大社・国幣中社・国幣小社の区別があった。1946年に制度は廃止された。
別表神社
べっぴょうじんじゃ戦後、神社本庁が特に由緒ある神社を「役職員進退に関する規程」の別表に記したもの。現在約 350社。事実上の格付けとして参照されることが多い。
総本社・総本宮
そうほんしゃ・そうほんぐう同一祭神を祀る全国の神社の大元となる神社。伏見稲荷大社、宇佐神宮、日吉大社、春日大社など。分霊(わけみたま)が勧請されて各地に広がった。
神社史のざっくりタイムライン
- 古代
ご神体は山・岩・滝など自然物そのもの。常設の社殿はなく、祭りのときだけ神を迎える「祭祀場」だった。
- 奈良〜平安
朝廷による神祇制度が整備され、延喜式神名帳(927年)に官社が列挙される。神仏習合も進む。
- 中世〜近世
武家政権・庶民信仰の広がりとともに、八幡・稲荷・天神信仰が全国へ広がる。講・伊勢参りなど民衆参詣が隆盛。
- 明治〜戦前
神仏分離令・国家神道のもと、官国幣社などの近代社格制度が整備される。
- 戦後〜現在
政教分離により国家管理から離れ、多くが神社本庁の包括下へ。別表神社制度や氏子制度で地域に根づいている。